代表メッセージ | 中里工務店

代表メッセージ

「無事是名馬」

この経営理念は私が考案し、つくったものです。一般的に名馬と言えば、姿かたちが良く走力がいい馬をイメージするでしょう。しかし、名馬は人気の高さから無理をして使われ怪我をしたり、短命に終わってしまうケースが多いと感じます。私は鈍足でも最後まで生き残ったものが「本当の名馬」だと考えていて、それは人間も同様だと思います。

弊社は飛び抜けて優秀な人材は必要ありません。

最後まで怪我なくきちんと終わらせること。無事に仕事を締めてくれることが一番だと思っています。建設業は怪我をするリスクもありますし、人間だから間違いもあれば苦情を受けることもあります。それらを予測してコツコツ作業し、最後までやり抜くことを求めています。大変ですが、そういう地道な作業にも手を抜かず完遂することができる社員こそ、私たちの会社にとっての名馬だと思っています。

「100年後も在り続けるための、採用サイクル」

中里工務店の強みは、若い社員が多いことです。

それは、景気が良い時も悪い時も、変わらずにコンスタントに毎年4~6名の新卒者を採用し続けてきたからです。

それは、会社が100年先も安定した経営を続けるためには、ベテランが生み出した利益を、次の世代に投資するという命のサイクルを継続的に回し続けることが必要と考えているからです。

だからこそ、刻々と変化する社会情勢に柔軟に対応して、これまで半世紀近くにわたって生き残って来ることができたのです。安定した採用実績は、はからずも経営の安定を証明しています。

「今の相双地区が、30年後の日本の姿かも知れない。」

私たちが本社を構える相双地区は、原発事故の影響で人口が極端に減少しました。このまま現状を打開することもなく放置してしまうと、将来どうなってしまうのかは容易に想像できます。

しかしそれは、何も相双地区に限ったことではないと思います。日本の、特に田舎の人口はじわじわと減り続け、30年後にはこの相双地区と同じになるでしょう。

たまたまここは、原発事故のためにドンと人口が減少したに過ぎないのです。そう考えると、もしこの相双地区がこの状態から自立することができれば、もしかしたら30年後の日本を救うことができるかも知れないのです。

原発事故があったからこそ実感したSDGS。この相双地区の、そして当社の取り組みを見ていただき、もし未来の可能性を感じてくれたなら、共に復興に向けて歩んでもらいたいんです。

株式会社中里工務店

代表取締役 中里徹哉